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犢鼻褌
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とくびこん
ふりがな文庫
“
犢鼻褌
(
とくびこん
)” の例文
浴し
畢
(
をは
)
つて榛軒は
犢鼻褌
(
とくびこん
)
を著け、跳躍して病人
溜
(
だまり
)
の間を過ぎ、書斎に入つた。上原も亦主人に倣つて、
褌
(
こん
)
を著け、跳躍して溜の間に入つた。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
あるいは七夕に
手向
(
たむ
)
けたる
犢鼻褌
(
とくびこん
)
の銀漢をかざしてひらひらと
翻
(
ひるがえ
)
る処、
見様
(
みよう
)
によればただ一筋の天の川は幾様にも変り得べき者なりしを
合点
(
がてん
)
するなるべし。
俳諧大要
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
メリヤスの猿股は支那人の
犢鼻褌
(
とくびこん
)
に同じきものなれど西洋にては婦人月経中に用ゆるのみにて男子の
穿
(
うが
)
つものならずという。洋服着るには股引だけにて六尺もいらず越中もいらず。
偏奇館漫録
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
「
犢鼻褌
(
とくびこん
)
じゃろ」
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
主人側の後藤等はこの宴会の興を添えむために、当時流行の幇間
松廼家花山
(
まつのやかざん
)
を呼んだ。花山は裸踊を以て名を博した男である。
犢鼻褌
(
とくびこん
)
をだに著けずに真裸になって踊った。
細木香以
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
犢
漢検1級
部首:⽜
19画
鼻
常用漢字
小3
部首:⿐
14画
褌
漢検1級
部首:⾐
14画
“犢”で始まる語句
犢
犢牛
犢皮
犢子
犢肉
犢料理