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物象
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もののかたち
ふりがな文庫
“
物象
(
もののかたち
)” の例文
海の底かのように、庭は薄蒼く月光に浸っていた。庭は、まことに広く、
荒廃
(
あ
)
れていた。庭の一所に、頼母の眼を疑がわせるような、
物象
(
もののかたち
)
が出来ていた。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
月は澄みきった空に漂い、その光は
物象
(
もののかたち
)
を清く蒼白く、神々しい姿に照らしていた。
仇討姉妹笠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
おお何んたる奇怪な
物象
(
もののかたち
)
が現われて来たことであろう!
躄
(
いざ
)
り車が、耳の下まで白髪を垂らした老人を乗せ——老人が自分で
漕
(
こ
)
いで、忽然と、植え込みの前へ、出て来たではないか! やがて
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
象
常用漢字
小5
部首:⾗
12画
“物”で始まる語句
物
物凄
物語
物憂
物識
物怪
物騒
物置
物音
物思