“牙向(はむか)” の例文
……怎麼(いか)に他(かれ)獅子(しし)(畑時能が飼ひし犬の名)の智勇ありとも、わが大王に牙向(はむか)はんこと蜀犬(しょっけん)の日を吠(ほ)ゆる、愚を極めし業(わざ)なれども。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
さしもに猛き黄金丸も、人間(ひと)に牙向(はむか)ふこともならねば、ぢつと無念を圧(おさ)ゆれど、悔(くや)し涙に地は掘れて、悶踏(あしずり)に木も動揺(ゆら)ぐめり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)