片泳かたおよ)” の例文
上流かわかみの毒汁が幾分いくぶんでも流れ込んでいるので、もう五つ六つの鱣が腹をかえして片泳かたおよぎをしていた。そこにもまた皮粕を入れた。山女や岩魚いわながまた七八尾半死はんしになって浮いて来た。
岩魚の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)