父親ちゃん)” の例文
「女だって、そんなに細い女って、あるもんか。こんどおっ母あが病院を出たら訊いてみよう。菊ちゃんとおれとは、きっと父親ちゃんがちがうのかも知れねえぜ」
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
父親ちゃん何故なぜ魚を食べないのだろう、)とおもいながらひざをついて、伸上のびあがって、鋸を手元に引いた。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
間抜たアんだ、ふざけた事を云うな、今江戸屋の半五郎と云われるのア誰のお蔭だ、父親ちゃん母親おっかアがこしらえて是だけの屋台骨が出来たから、江戸屋の半五郎とも云われるのだ
「そうか、目黒から来たのか、家はどこだい父親ちゃんはいないのか」
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
「エッ! すると、それがおいらの父親ちゃん!」
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
父親ちゃんは何事もないが、何故なぜ魚をべないのだろう。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
父親ちゃんうしてるだろう、)と考えついた。
三尺角 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
藤三郎父親ちゃんがまた夢中になって可愛がるだ。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)