“燿々”の読み方と例文
読み方割合
ようよう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
青か赤かむらさきか? なんとも見定みさだめのつかない火の色、燿々ようようとめぐる火焔車かえんぐるまのように、虚空に円をえがいてけだしてきた!
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
欄を濡らしている涙の下は、元日の明るい陽を燿々ようようと乗せて、無限の希望へかがやいて行く若水わかみずのせせらぎであったが。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
白い虹といおうか、彗星ほうきぼしの尾のような光が、有範朝臣あそんむねとおぼしい辺りから燿々ようようして、二人が、(あっ?)といった間に、眼をぬぐってみれば、何事にも思えない元の闇なのであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)