燃滓もえかす)” の例文
ずつと以前から私は伊藤君には石炭の燃滓もえかすが多いといふやうなことを言つてゐたのでした。
知己の第一人 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
その煩悶を信仰によって救われて居る、その信仰に走った刺戟しげきと機会とを与えたものがあるね、それは、此紙包を見給え、火鉢の中から出てきた燐寸マッチ燃滓もえかすと紙を焼いた灰だ、彼女はたばこのまないぜ
誘拐者 (新字新仮名) / 山下利三郎(著)