トップ
>
熔炉
>
ようろ
ふりがな文庫
“
熔炉
(
ようろ
)” の例文
店は
熔炉
(
ようろ
)
の
火口
(
ひぐち
)
を開いたように明るくて、馬鹿馬鹿しくだだっ広い北海道の七間道路が
向側
(
むこうがわ
)
まではっきりと照らされていた。
カインの末裔
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
そこに
堆積
(
たいせき
)
した土塊のようなものはよく見るとみな石炭であった。ため池の岸には子供が二三人
釣
(
つ
)
りをたれていた。
熔炉
(
ようろ
)
の屋根には一羽のからすが首を傾けて何かしら考えていた。
写生紀行
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
すべてを抱擁しなければいけない。われわれの心の熱しきった
熔炉
(
ようろ
)
の中に、否定する力と肯定する力とを、敵と味方とを、人生のあらゆる金属を、
嬉々
(
きき
)
として投げ入れなければいけない。
ジャン・クリストフ:12 第十巻 新しき日
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
それを書いた時の彼自身の感じも、それにたいする老人の生き生きとした感じには及びもつかなかった。彼にとってはそれらの歌は、内部の
熔炉
(
ようろ
)
から
迸
(
ほとばし
)
り出た若干の火花にすぎなかった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
“熔炉”の意味
《名詞》
金属を溶解するための炉。
(出典:Wiktionary)
熔
漢検準1級
部首:⽕
14画
炉
常用漢字
中学
部首:⽕
8画
“熔”で始まる語句
熔
熔岩
熔鉱炉
熔鉄
熔融炉
熔金
熔巖
熔岩流
熔融
熔巌