“熒々”の読み方と例文
読み方割合
けいけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ようやく、幾町かの一部出来かけた堤の新しい土の山に立って、その怖ろしげな眼を、数千の人夫のうえに、熒々けいけいとくばった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
わたくしは枯蘆の中の水たまりによい明星みょうじょう熒々けいけいとして浮いているのに、覚えず立止って、出来もせぬ俳句を考えたりするうち、先へ行く女の姿は早くも夕闇の中にかくれてしまったが
元八まん (新字新仮名) / 永井荷風(著)
熒々けいけいと光りを放つ双眸そうぼうも、すべてがたくましい力感に充ちあふれていた。
荒法師 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)