“熒星”の読み方と例文
読み方割合
けいせい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このほど、侍中太史令じちゅうたいしれい王立おうりゅうという者が、天文を観るに、昨年から太白星たいはくせいが天の河をつらぬき、熒星けいせいの運行もそれへ向って、両星が出合おうとしている。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「昼の狂風も狂風ですが、夜に入って、常には見ない熒星けいせいが、西の野に落ちました。按ずるに将星地に墜つのかたち、まさに、天人が何事かをおしえているものです」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すくなくも、信長出現以後、天正・慶長にまでわたる無数の熒星けいせい惑星わくせいの現没にも触れてゆきたい。特になお、家康が書けていなくては、太閤記はまったしといえないと思う。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)