ふす)” の例文
破れふすぶれた障子を陽にあぶらせて立っていたが、その障子が、内側から細目に開き、一人の武士が、身を斜めに半身を現わし、蒼味がかった、幽鬼じみた顔を覗かせた。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)