煉薬ねりやく)” の例文
第二十六 舶来のビフチー 西洋からく小さな壺へ入れた煉薬ねりやくのようなビフチーが来て食品屋に売っております。
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
私は引払ひっぱらって手を引いた。幻に見えるのは、例の黒いかめ煉薬ねりやくです。——その向った柱には、どんな姿が、どんなありさまになっていたとお思いになります、これにかかってはたまらない。汚らわしい。
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
病人に恐ろしい煉薬ねりやくを飲ませ廻ったから