“煉獄”の読み方と例文
読み方割合
れんごく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
カトリックに於ては、善人は天国へ、悪人は地獄へ、生れたばかりの赤ん坊は煉獄れんごく(ピュルガトワル)へ行きます。
余はベンメイす (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
彼女は壁掛けに聖徒たちの一代記を刺繍したことがあるが、その顔の表情があまり力づよかったので、まるで煉獄れんごくで苦しんでいる人間さながらに見えた。
彼等の側から言ってみれば、この「あるがままの現実世界」は、邪悪と欠陥とに充ちた煉獄れんごくであり、存在としての誤謬ごびゅうであって、認識上に肯定されない虚妄きょもうである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)