“無策(むさく)” の例文
「いや、そう仰っしゃりつつ、一面、この官兵衛に、何ぞ無策(むさく)なる、はや良計を出しそうなものとの、ご叱咤(しった)ではございませぬか」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『そういうお前は、言葉の裡(うら)で、良人のおれが、こうして無策(むさく)な顔しているのを冷笑(わら)っているのであろうが』
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東へ逸(はや)る心を西へ向けて、無策(むさく)な顔をしていたのも一(いつ)に毛利の虚実を測るためだった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)