“無策”の読み方と例文
読み方割合
むさく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、そう仰っしゃりつつ、一面、この官兵衛に、何ぞ無策むさくなる、はや良計を出しそうなものとの、ご叱咤しったではございませぬか」
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『そういうお前は、言葉のうらで、良人のおれが、こうして無策むさくな顔しているのを冷笑わらっているのであろうが』
死んだ千鳥 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東へはやる心を西へ向けて、無策むさくな顔をしていたのもいつに毛利の虚実を測るためだった。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)