烏頭うとう)” の例文
烏頭うとう」(シテ桐山氏)の仕舞のお稽古の時に、翁は自身に桐山氏のバラバラの扇を奪って「紅葉の橋」の型をやって見せているのを舞台の外から覗いていたが
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
衝突現場げんじょう附近の烏頭うとう外科医院に入院していた乳搾ちちしぼり少年、山口猿夫は左脚に巨大な石膏型ギプスをはめたまま意識を回復していた。枕頭まくらもとには妹田農場の牧場主任と園芸主任が突立ってヒソヒソ話をしていた。
衝突心理 (新字新仮名) / 夢野久作(著)