烏面からすめん)” の例文
走水の黒鉄という鉢叩きに烏面からすめんをかぶせ、天狗の現形げんぎょうで籠堂の闇に忍びこませて通じさせたうえ、基房の伽羅の珠数をそばに落してきた。
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
清水寺の籠堂でお籠りをすることを聞きつけると、走水はしりみず黒鉄くろがねという鉢叩きに烏面からすめんをかぶせ、天狗の現形げんぎょうで籠堂の闇に忍ばせて通じさせたうえ、基房の伽羅の珠数を落してこさせた。
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)