トップ
>
火浣布
>
かかんぷ
ふりがな文庫
“
火浣布
(
かかんぷ
)” の例文
「医書、儒書会読講釈」の看板を掛け、この方の弟子だけでも
凡
(
およ
)
そ二百人。
諸家
(
しょけ
)
の出入やら究理機械の発明、薬草の採集に
火浣布
(
かかんぷ
)
の製造、と寸暇もない。
平賀源内捕物帳:萩寺の女
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
それは合羽じゃ、長合羽じゃ! 平賀源内の発明にかかわる、
火浣布
(
かかんぷ
)
(
羅紗
(
ラシャ
)
)でこしらえた雨よけ合羽じゃ。
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
しかし源内がそのほかに最も得意としていたのは
火浣布
(
かかんぷ
)
というのとエレキテルと
云
(
い
)
う器械との二つでした。
平賀源内
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
もう、天満浪人だの
隠密
(
おんみつ
)
だの、蜂須賀家だのッて、そんな物騒な渦の中へは飛び込むまいぞ。そうともそうとも、早く一つエレキテルや
火浣布
(
かかんぷ
)
でも仕上げて、大金
儲
(
もう
)
けをしなくっちゃ……
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その布のよごれは火に
浣
(
あらわ
)
れるようにとれてしまうと
云
(
い
)
うので、
火浣布
(
かかんぷ
)
と名づけたのでした。
平賀源内
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
▼ もっと見る
舶載
(
はくさい
)
の物産や、諸国の織物、工芸品、会主鳩渓の出品になる珍しい
火浣布
(
かかんぷ
)
とか、エレキテルの機械とかをよいほどに見流してきた、黒羽織黒小袖という目立たない服装をした一人の武士が
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
火浣布
(
かかんぷ
)
というのは、秩父の奥で見つけ出した石綿をつかって、それで織った布なのですが、これで唐米袋と言われているような袋をつくると、それは火に焼けないばかりでなく
平賀源内
(新字新仮名)
/
石原純
(著)
火
常用漢字
小1
部首:⽕
4画
浣
漢検1級
部首:⽔
10画
布
常用漢字
小5
部首:⼱
5画
“火浣布”で始まる語句
火浣布考