濶眼かつがん)” の例文
始めて濶眼かつがんを開き、なるべく多くの新材料、新題目を取りて歌に入れたる達見は、趣味を千年の昔に求めてこれを目睫もくしょうに失したる真淵、景樹を驚かすべく
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
ちぢれ毛の人が束髪そくはつに結びしを善きことと思いて束髪にゆう人はわざわざ毛をちぢらしたらんがごとき趣有之候。ここのところよくよく濶眼かつがんを開いて御判別可有あるべく候。
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)