濁穢ぢよくゑ)” の例文
九 自ら濁穢ぢよくゑを離れずして濁穢の衣を著んとするも、自制と眞實とを缺くときは彼は濁穢の衣に應ぜず。
法句経 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
悪魔の魅力を仮用して高潔なる舞台を濁穢ぢよくゑする泰西作家の妙腕は、即ち馬琴が八房のうちにあり。
濁穢ぢよくゑの世をば厭ひ捨て玉ひつることの尊くも有難くおぼえて、いさゝか随縁法施ずゐえんほふせしたてまつりしに、六慾の巷にふたゝび現形げんぎやうし玉ふは、いとかしこくも口惜き御心に侍り
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)