潮汲しおくみ)” の例文
歯の曲った、女中の台所穿ばきを、雪の素足に突掛つっかけたが、靴足袋を脱いだままの裾短すそみじかなのをちっとも介意かまわず、水口から木戸を出て、日の光を浴びたさまは、踊舞台の潮汲しおくみに似て非なりで
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)