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潮吹
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ひょっとこ
ふりがな文庫
“
潮吹
(
ひょっとこ
)” の例文
権次は
綽名
(
あだな
)
の通り
潮吹
(
ひょっとこ
)
で、それに年だっても、四十の方へ近かったかも知れず、家も金も、貫祿も見識も無い身軽な折助風情ですから
黄金を浴びる女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
それを得たりと道庵先生は、囃子方を励まし立て、自分は例の
潮吹
(
ひょっとこ
)
の
面
(
めん
)
を被って
御幣
(
ごへい
)
を担ぎながら、櫓の真中で、これ見よがしに踊って踊って、踊り抜きました。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
馬鹿な話ばかりして居る
潮吹
(
ひょっとこ
)
の権次が、勘定奉行の密偵とは、さすが人を見る商売のお駒にも思い及ばなかったのです。
黄金を浴びる女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
潮吹
(
ひょっとこ
)
が道庵だか、道庵が潮吹だかわからないくらいに、妙境に
入
(
い
)
っているのであります。
大菩薩峠:16 道庵と鯔八の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
振り上げた権次の顔は、妙に突き詰めた真剣さに
硬張
(
こわば
)
って稀代の
醜怪
(
グロティスク
)
な
潮吹
(
ひょっとこ
)
も、もう笑える人相ではありません。
黄金を浴びる女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
やっとのことで起きて
面
(
かお
)
を上げると、竜之助も吹き出さずにはおられなかったのは、いい年をしたお医者さんが
潮吹
(
ひょっとこ
)
の
面
(
めん
)
をかぶって、その突き出した口をヒョイと竜之助の方に向けたからです。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
潮吹
(
ひょっとこ
)
の面を禿げた前額へ上げた市五郎は、黙って自分を導いて行く、お
多福
(
かめ
)
の面を冠った男を見詰めました。
銭形平次捕物控:017 赤い紐
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
葛西
(
かさい
)
から婿に来る前は、
大神楽
(
だいかぐら
)
の一座にいたそうで、道化は天稟の名人、
潮吹
(
ひょっとこ
)
の面を冠って、
倶利迦羅紋々
(
くりからもんもん
)
の素肌を自慢の勇みの間に交り、二つの扇を持って
銭形平次捕物控:017 赤い紐
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
店框
(
みせがまち
)
、捨石の上に、腰をおろして、汗を入れたり、水を飲んだりする人の中に、まだ止まぬ遠音の囃子につれて、
潮吹
(
ひょっとこ
)
は、ほとんど疲れを知らぬ
機械人形
(
からくりにんぎょう
)
のように
銭形平次捕物控:017 赤い紐
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「何が大変なんだ、少し落着いて物を言え、お
神楽堂
(
かぐらどう
)
から飛出した
潮吹
(
ひょっとこ
)
みたいな風じゃないか」
銭形平次捕物控:079 十七の娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
潮
常用漢字
小6
部首:⽔
15画
吹
常用漢字
中学
部首:⼝
7画
“潮吹”で始まる語句
潮吹岩
潮吹顔