潤筆料じゅんぴつりょう)” の例文
潤筆料じゅんぴつりょうは多いほど結構だろうが、差当りは立派な芸術品に仕上げたいという外全く余念がない。斯ういう風に報酬のことを忘れてする仕事はすべて貴い
親鳥子鳥 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
その頃何処どこかの洒落者しゃれもの悪戯いたずらであろう、椿岳の潤筆料じゅんぴつりょう五厘以上と吹聴ふいちょうした。すると何処からか聞きつけて「伯父おじさん、絵を描いておくれ」と五厘を持って来る児供があった。
新聞記者はまだ潤筆料じゅんぴつりょうの支払いが停止しないから、こういう呑気な記事を書くので、万一政府もしくは後援者が補助金を断つに至ったら、彼らの大半は大会に赴くだろうと認識したからである。
端午節 (新字新仮名) / 魯迅(著)