潜込くぐりこ)” の例文
旧字:潛込
今朝方、あかつきかけて、津々しんしんと降り積った雪の上を忍び寄り、狐は竹垣の下のを掘って潜込くぐりこんだものと見え、雪と砂とを前足で掻乱かきみだした狼藉ろうぜきの有様。
(新字新仮名) / 永井荷風(著)