トップ
>
漸進
>
ぜんしん
ふりがな文庫
“
漸進
(
ぜんしん
)” の例文
中軍から
展
(
ひら
)
いている全陣形の綜合的陣容もまた極めて念入りな主守
漸進
(
ぜんしん
)
の大事を取っているものであり、急潮をなす気勢はまず見られなかった。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
その組み合わせを示すためには、数字かアルファベットの文字かを置き代えてもよさそうだった。ある者は、一つの音響形式の
漸進
(
ぜんしん
)
的展開の上に、作品を組み立てていた。
ジャン・クリストフ:07 第五巻 広場の市
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
彼は、これまでのいくつかの戦争において、いつも敗戦の原因となった
漸進
(
ぜんしん
)
主義や打診主義を排し、全国軍の重攻撃兵器を一つに集めて、猛烈なる大攻撃にうって出る主義だった。
二、〇〇〇年戦争
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
ところでこのような変化の態様に、合法的、平和的、
漸進
(
ぜんしん
)
的なものと、非合法的、暴力的、激発的なものとがあって、一般に前の方を進化、改革、改良などといい、後者を革命という。
政治学入門
(新字新仮名)
/
矢部貞治
(著)
偶然家と
漸進
(
ぜんしん
)
家との、命をかけての争いが始まることになったのでした。
奇談クラブ〔戦後版〕:11 運命の釦
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
マデリン嬢の病には、熟練した医師たちもはやずっと前から
匙
(
さじ
)
を投げていた。慢性の無感覚、体の
漸進
(
ぜんしん
)
的衰弱、短期ではあるが
頻繁
(
ひんぱん
)
な
類癇
(
るいかん
)
(2)
性の疾患などが、世にも
稀
(
まれ
)
なその病の症状であった。
アッシャー家の崩壊
(新字新仮名)
/
エドガー・アラン・ポー
(著)
その西部の一端にいま、妖しいキラめきを持つ
蟻
(
あり
)
の大群みたいな列が、これも東へ東へと
漸進
(
ぜんしん
)
してくるのがわかる。
私本太平記:12 湊川帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
漸
常用漢字
中学
部首:⽔
14画
進
常用漢字
小3
部首:⾡
11画
“漸進”で始まる語句
漸進的
漸進論