滄浪そうろう)” の例文
二百人余りの聴衆は、不思議な予感に囚えられて、一瞬固唾かたずを呑みました。舞台左手から滄浪そうろうとしてモーニング姿の深沢深が出て来たのです。
日本海の風に吹かれて、滄浪そうろうの寄せ来る、空の霞める、雲も見えず、うららかなる一日を海辺にさまよい、終日ひねもす空想に耽っていたことがあるが、その時の文章と閲歴とを思い出さずにはいられなかった。
春の水滄浪そうろう秋の水滄浪
六百五十句 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
滄浪そうろう詩話 握蘭集あくらんしゆう
魚玄機 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
滄浪そうろうとして飛びました。