溜息といき)” の例文
番丙 これなる老僧らうそうは、ふるへながら溜息といきき、なみだながしてをりまする。只今たゞいま墓場はかばからまゐるところを取押とりをさへて、これなるすき鶴嘴つるはしとを取上とりあげました。
浪子はそっと武男のひざに手を投げて溜息といきつき
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)