“満艦飾”の読み方と例文
読み方割合
まんかんしょく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
Matsu・ホテルの青い建物では満艦飾まんかんしょくのグロテスクな女が意気で猥雑わいざつなブラック・ボトンを踊り、天界ホテルでは白痴のマリが
スポールティフな娼婦 (新字新仮名) / 吉行エイスケ(著)
かもめとびかう燈台とうだいのあたりをけて、船が岸壁がんぺきに向おうとすると、すでに、満艦飾まんかんしょくをほどこした歓迎船かんげいせんが、数隻すうせき出迎えに来てくれていました。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
唐桟、角帯、紺の腹掛、白線の制帽、白手袋、もはや収拾つかないごたごたの満艦飾まんかんしょくです。そんな不思議な時代が、人間一生のあいだに、一時は在るものではないでしょうか。
おしゃれ童子 (新字新仮名) / 太宰治(著)