満干みちひき)” の例文
旧字:滿干
愛せらるる事を専門にするものと、愛する事のみを念頭に置くものとが、春風はるかぜの吹き回しで、あまい潮の満干みちひきで、はたりと天地の前に行きった時、この変則の愛は成就する。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)