湯杓子ゆびしゃく)” の例文
湯杓子ゆびしゃくを、茶釜かまに入れながら、夫人は、思わず聞きれていた。良人の顔をそっと見ると、内匠頭も同じ気もちに打たれているらしい。じっと耳をすましていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)