“ゆびしゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
湯柄杓83.3%
湯杓子16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元より、取るに足らぬわっぱのしたこと。巌流は手を下さぬが、そち達がこのままにもいたし難いと思うなら糾明きゅうめいとして、そこの湯柄杓ゆびしゃくで釜の煮え湯を
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
湯柄杓ゆびしゃくを持って、伊織の頭の上から、浴びせかけようとしていた佐兵衛も、まわりの若い衆達も、往来の彼方から
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
湯杓子ゆびしゃくを、茶釜かまに入れながら、夫人は、思わず聞きれていた。良人の顔をそっと見ると、内匠頭も同じ気もちに打たれているらしい。じっと耳をすましていた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)