湖口ここう)” の例文
「峰花子といいます。別に特徴もありませんが、この右足湖うそくこを東に渡った湖口ここうに親類があって、そこの従姉いとこが死んだということでした」
人間灰 (新字新仮名) / 海野十三(著)
宋の紹興しょうこう二十四年六月、江州彭沢ほうたくの丞を勤める沈持要ちんじようという人が、官命で臨江へゆく途中、湖口ここう県を去る六十里の化成寺かせいじという寺に泊まった。
(三)墓の側にはトラックの跡がついていたので、それについて行けば本道に出るだろうと思って辿たどってゆくと、やがて一軒の家の前に出た。標札には「湖口ここう百番地、青谷二郎」としたためてあった。
人間灰 (新字新仮名) / 海野十三(著)