渡口わたしぐち)” の例文
羽根田から川崎へ渡る渡口わたしぐちより北に当る梨畑の下で一寸ちょっと見掛けたが、お前の娘の乗った山駕籠には、上に百合形更紗ゆりがたさらさ派出はでな模様の風呂敷包がゆわい附けては無かったか
此の石は矢切の渡口わたしぐちに居りましたおしのと恭太郎が、御名号ごめいごうを書いては積み上げたのが、山のようになって居りまする間へかくれてるのは、恭太郎に舁夫かごかきの安吉、重三郎、正孝などで
村の者もねえみんな御恩になったゞから渡口わたしぐちまで送りえといってますが、あなたそういうから年い取った者ア来ないでえといって置きましたが、わしだけは戸頭とがしらまで送りえと思って支度ウしました
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
矢切の渡口わたしぐちへ船をつないで、三人上へ上り