流星ながれぼし)” の例文
一杯いっぱい雛壇ひなだんのやうな台を置いて、いとど薄暗いのに、三方さんぽう黒布くろぬの張廻はりまわした、壇の附元つけもとに、流星ながれぼし髑髏しゃれこうべひからびたひとりむしに似たものを、点々並べたのはまとである。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
空には光弾が流星ながれぼしのように光の尾をひき、海には水柱が竜巻よりももの凄くわき立ちかえるのである。
昭和遊撃隊 (新字新仮名) / 平田晋策(著)
「一晩、塔の上に頑張っていて、つらつらと流星ながれぼしを眺めておった」
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
店一杯に雛壇ひなだんのような台を置いて、いとど薄暗いのに、三方を黒布で張廻した、壇の附元つけもとに、流星ながれぼし髑髏しやれこうべひからびたひとりむしに似たものを、点々並べたのはまとである。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)