活禅かつぜん)” の例文
嘘とたら、この世はないからな。——いや御主君に一命をさし上げている侍奉公の身には、かりそめにも虚無観があってはなるまい。わしのぜんは、ゆえに、活禅かつぜんだ。娑婆しゃば禅だ、地獄禅だ。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)