“洞燈”の読み方と例文
読み方割合
ぼんぼり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
このへんから、裾野式の高原を展開して、桔梗ききょうがさき、萩がさき、女郎花おみなえしがひょろひょろと露けく、キスゲが洞燈ぼんぼりのような、明かる味をさしている。
不尽の高根 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
やみの中でも、石だけは白く光っている、穂高岳をふと振りあおぐと、あの肉塊隆々とした、どす黒い岩壁の、空を境にした山稜を、遠くから洞燈ぼんぼりをさしかざしたように、柔らかな光線が、のたのたと
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)