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洒脱
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しやだつ
ふりがな文庫
“
洒脱
(
しやだつ
)” の例文
柚餅子
(
ゆべし
)
のやうな菓子には、鉄斎が
洒脱
(
しやだつ
)
な趣をもつた
柚
(
ゆず
)
の絵を描いて居た。柿羊羹を台にした菓子の中の紙には、
石埭
(
せきたい
)
が柿の画に詩を添へて居た。
菓子の譜
(新字旧仮名)
/
岩本素白
(著)
清の妻の
都賀子
(
つがこ
)
が来たので鏡子は暫く座敷で語つて居た。都賀子は鏡子よりは二つ三つの年上で
洒脱
(
しやだつ
)
な江戸女である。
帰つてから
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
一つは気の
利
(
き
)
いた、
洒脱
(
しやだつ
)
な物である。最後の一つは見るに堪へぬ。これ程簡単な物にもこれ程出来の違ひがあるかと思つたら、何事も芸道は恐しい気がした。
雑筆
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
須山は答へなかつたが、花郷は手に持つ洋燈を
危気
(
あやふげ
)
に動かし乍ら、
洒脱
(
しやだつ
)
な声をあげて叫び出した。
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
が、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
今日
(
こんにち
)
と
雖
(
いへど
)
も、かう云ふ貼り紙に
洒脱
(
しやだつ
)
の気を示した
幇間
(
ほうかん
)
のゐたことは確かである。
大正十二年九月一日の大震に際して
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“洒脱”の意味
《名詞》
洒脱(しゃだつ)
俗気がなくさっぱりしていること。あかねけしていること。
(出典:Wiktionary)
洒
漢検1級
部首:⽔
9画
脱
常用漢字
中学
部首:⾁
11画
“洒脱”で始まる語句
洒脱化