“洋一”の読み方と例文
読み方割合
よういち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
午(ひる)過ぎになってから、洋一(よういち)が何気(なにげ)なく茶の間(ま)へ来ると、そこには今し方帰ったらしい、夏羽織を着た父の賢造(けんぞう)が、長火鉢の前に坐っていた。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
医者が雨の中を帰った後(のち)、慎太郎は父を店に残して、急ぎ足に茶の間へ引き返した。茶の間には今度は叔母の側に、洋一(よういち)が巻煙草を啣(くわ)えていた。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
雨降りの午後、今年中学を卒業した洋一(よういち)は、二階の机に背を円(まる)くしながら、北原白秋(きたはらはくしゅう)風の歌を作っていた。すると「おい」と云う父の声が、突然彼の耳を驚かした。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)