法王ほうおう)” の例文
「そんなこたあ、ヒラメにゃできやしないよ。皇帝こうてい法王ほうおうにならすることもできるけどさ。おねがいだから、このまま法王でがまんしていてくれよ。」
でも、あたしは、いつも、おうさまからは、王冠おうかんがどうなるだろうとか、法王ほうおうからは、かぎがどうなるだろうとか、そういうようなことばかりきかれているのですよ。
政府の組織 次に法王ほうおう政府の組織に移ります。法王政府は非常に錯雑さくざつして居りますので充分じゅうぶんに述べることは困難である。ことに私はそういうことを専門に調べたのでない。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「おまえさん、あたしゃ法王ほうおうになりたいんだよ。さあ、はやくいってきとくれよ。あたしゃ、なんでもかんでもきょうのうちに法王になりたいんだもの。」
ぼうさんたちはこれを見て、これこそかみさまのおつげだと思いましたので、すぐそので若者にむかって、法王ほうおうになってくれる気はないか、と、たずねました。
「おまえ、もうこれでいいとしろよ。おまえは法王ほうおうなんだぞ。もうこれいじょうのものにはなれやしねえ。」
ようやく若者わかものはローマにつきましたが、ちょうどそのときは、法王ほうおうがなくなって、法王の相談役そうだんやくの人たちは、だれをその後継あとつぎにしたらよいか、たいへんまよっているところでした。