水脹みずぶく)” の例文
それから、寝床へはいり、湿しめった漆喰しっくいのところどころにできた水脹みずぶくれを見つめながら、彼は、自分の意見をし進める。
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
船長はぶるさんといわれる七十近い老人で、体の水脹みずぶくれにふくれた中気病みである。そのうえもうすっかり眼がかすみはじめているので、航海のかじをとるのは無理であった。
留さんとその女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)