“みずぶく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
水脹50.0%
水腫25.0%
水膨25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船長はぶるさんといわれる七十近い老人で、体の水脹みずぶくれにふくれた中気病みである。そのうえもうすっかり眼がかすみはじめているので、航海のかじをとるのは無理であった。
留さんとその女 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
レクトル・エケクランツは猶大ユダヤ系のでんまあく人で、湿黒の髪と湿黒のひげと、水腫みずぶくれのした咽喉のどと、美しい娘とを持っていた。
踊る地平線:05 白夜幻想曲 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
あの顔を見ると、どうしたって、そんな不人情な事をしそうには思えないんだが——うつくしい人が不人情で、冬瓜とうがん水膨みずぶくれのような古賀さんが善良な君子なのだから、油断が出来ない。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)