気疎ケウト)” の例文
旧字:氣疎
花に縁遠い日ざしも、時としては、二三の茅屋根に陽炎カゲロフをひらつかせることもあつた。気疎ケウトい顔に、まぢ/\と日を暮す、日なたぼこりの年よりの姿が、目の先に来る。其は譬喩タトヘではなかつた。
山のことぶれ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)