気怠けだる)” の例文
代りに自分で自分の体重を支えなくてはならない妙な気怠けだるさを感じ出しました。馴染といえばやっぱり男たちには女として無意識に縋り頼っていたところがあったものとみえます。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
行くてにあたる甲州の山と相模さがみ平野の間にかけて、白い雲の峰が高いのも、にわかに夏らしく感じられて、ムッとするような草いきれの広野を、気怠けだるそうな人の足どりと馬の鈴が
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)