毛利輝元もうりてるもと)” の例文
そこへ、やせた清兵衛がやせた朝月をひいてあらわれると、毛利輝元もうりてるもとは、籠城ろうじょうの苦しさを思いやって、さすがに目になみだを見せ
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
為長の十世の孫左京亮為虎さきやうのすけためとらが初め尼子義久あまこよしひさに、後毛利輝元もうりてるもとに属して、長門ながとの府中に移つた。為虎の長男頼母助為基たのものすけためもとが父と争つて近江にはしつた。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
伯耆ほうき備中びっちゅう、その余にわたる敵国のうごきを大観し、吉川元春きっかわもとはるの軍、小早川隆景たかかげの軍、毛利輝元もうりてるもとの軍などが、これへ来援してくる場合の大勢をもあらかじめ察するに便であった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うわさの朝鮮征伐ちょうせんせいばつが、いよいよ事実となってあらわれた。加藤清正かとうきよまさ小西行長こにしゆきなが毛利輝元もうりてるもとらが、朝鮮ちょうせん北方ほっぽうさして、進軍しているうちに冬となった。
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)
なぜならば、すでに一昨日から、その毛利輝元もうりてるもとの使者が、城下の一寺院に宿泊して
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それというのは、豊臣秀吉とよとみひでよしがここ二、三年のうちに、朝鮮征伐ちょうせんせいばつを実行するらしかったので、もしそうなると、清兵衛せいべえもむろん毛利輝元もうりてるもとについて出陣しゅつじんせねばならぬ。
三両清兵衛と名馬朝月 (新字新仮名) / 安藤盛(著)