“死処”の読み方と例文
旧字:死處
読み方割合
しにどころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は彼女のことを詩のない女優といったが、あのひとの死は立派な無音の詩、不朽な恋愛詩を伝えるであろう。ほんとに死処しにどころを得た幸福な人である。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
兄さん早く引張って往って、貴方のお手柄になすって下さい……サお瀧、おめえも此処らが死処しにどころだ、成程考えるとなア茂之さんがお前を殺そうと思って裏口から這入って来た時
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
御当庵にて自殺いたし相果てますれば、手前幸いの死処しにどころでございます