此辺こんあたり)” の例文
旧字:此邊
久能山辺くのうざんあたりに於ては、森の中から、時々、(興津鯛おきつだいが食べたい、燈籠とうろうの油がこぼれるぞよ。)なぞと声の聞える事を、此辺こんあたりでもまざ/\と信じてる。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)