此畜生こんちくしょう)” の例文
京の山水、江戸の山水の比較とも変りません。「阿呆あほ言いなはれ」というは京の俳調であって、「何だ此畜生こんちくしょう」というは江戸の俳調です。
俳句上の京と江戸 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
事によると是は羊を以て狼を誘うのはかりごとで、の様な弱武者の木村父子を活餌いきえにして隣の政宗を誘い、政宗が食いついたらば此畜生こんちくしょうめと殺して終おうし
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ごとくきゃ、此畜生こんちくしょう! あらいやばん、此方こなたのそくしゃあか、冗談ぞうだんしんさんな」
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)