たの)” の例文
旧字:
其の事をちびり、ちびり思い出しては独り嬉しい、甘い思い出をたのしんでいたが、斯うち壊されて、荒されて見ると大事にしまっていたとて詰らぬことだ。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)