かつ)” の例文
かつぎだとは知ったんですが、お初会の方に、お怨みを言うのも、我儘わがままと存じて遠慮しました。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
こいつは、やっぱりかつがれたかなと思って、首を引込めると、ムクが勢いよく外へ飛び出しました。ムクがこっちから飛び出すと一緒に、向うの木蔭から蛇の目の傘が一つ出て来ました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
『君、真実ほんたうかい——戯語じようだんぢや無いのかい——またかつぐんだらう。』
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)