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欵
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かん
ふりがな文庫
“
欵
(
かん
)” の例文
信玄に威服していた連中は、後嗣の勝頼頼むに足らずとして、家康に
欵
(
かん
)
を通ずるものが多い。その最たるものは、
作手
(
つくりて
)
城主奥平貞昌父子だった。
長篠合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
今の士相率きひて、媚を権門に
納
(
い
)
れ、
欵
(
かん
)
を要路に通ずるは、その求むるところ功名
聞達
(
ぶんたつ
)
よりも、むしろ先づ黄金を得んと欲するの心急なればなり。その境遇や憐れむべし。その志操や卑しむべし。
誰が罪
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
またある党派のために一身を
捧
(
ささ
)
げるようなことを外部に
標榜
(
ひょうぼう
)
しながら、内部においてはひそかに
欵
(
かん
)
を反対の党派に通ずることがあれば、これまた悪い意味における表裏のはなはだしきものである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
欵
部首:⽋
11画
“欵”を含む語句
欵待
欵冬
落欵
欵乃
悃欵
欵苳